平成28年度 JA静岡厚生連静岡厚生病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 235 71 92 158 247 171 300 486 450 166
平成28年度(平成28年4月1日~平成29年3月31日)に退院された症例のうち、厚生労働省が示す条件に該当する当院の退院症例は全診療科で2,376例あり、年齢階級別に見ると60歳以上の方が多く、全体の59.01%を占めています。

<厚生労働省が示す条件>
平成28年4月1日~平成29年3月31日までの退院症例のうち、一般病棟に1日以上入院していた症例。
※入院後24時間以内、または生後1週間以内に死亡した症例、医療保険以外の他保険(自費、自賠責保険、労災保険など)を併用する症例は集計に含まない。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 31 23.90 17.95 0 83.26
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 28 11.54 7.44 3.57 70.68
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 副傷病なし 27 26.26 21.25 22.22 84.26
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし 27 5.74 5.50 0 43.67
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1:気管支鏡検査、気管支カメラ等 処置2なし 24 2.63 3.68 0 73.00
当院の内科においては昨年度同様に肺炎治療が最も多くなっていますが、15歳以上の肺炎(誤嚥性肺炎を除く)については、診断群分類(DPCコード)が細分化されたため、当該集計の上位5位にはあがってきません。現行の診断群分類による集計では、心不全が最も多くなっています。誤嚥性肺炎では症状軽快後、嚥下機能低下を引き起こした原疾患や併存症の継続治療を要する高齢者が多く、転院率が22.22%となっていますが、転院先は療養病床となっています。また、消化器疾患の治療や肺癌の精査及び確定診断後の治療も多く扱っています。
※肺炎のデータに関しては「成人市中肺炎の重症度別患者数」もご参照ください。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060245xx97xxxx 内痔核 その他の手術 21 8.43 5.85 0 68.52
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 15 11.13 7.61 0 59.80
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍 その他の手術 処置2なし 14 12.93 11.74 0 78.14
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術等 処置2なし 12 12.33 11.57 0 62.67
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 処置2なし 12 10.58 6.59 0 58.67
当院の外科において最も多いのは内痔核、次いで胆嚢炎・胆嚢結石症や肝臓・肝内胆管および乳房の悪性腫瘍に対して手術を行った症例となっています。外科については診断群分類のバリエーションが最も多いため、DPCコードで分類するとばらつきが多くなっており、最も多い内痔核でも外科症例のうち、わずか3.70%となっております。上位5位にはあがってきませんが、鼡径ヘルニア、急性虫垂炎、イレウス、大腸・胃・肺・膵などの悪性腫瘍に対する症例も多く扱っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 73 8.77 6.29 0 45.53
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 52 5.00 3.08 0 37.83
120100xx01xx0x 子宮内膜症 子宮全摘術等 副傷病なし 41 9.44 7.92 0 40.15
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む) 腹腔鏡によるもの等 27 8.11 6.42 0 42.59
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 24 12.67 10.05 0 49.67
当院の産婦人科においては子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、卵巣腫瘍などの良性腫瘍に対する腹腔鏡手術、子宮鏡手術を目的とした症例が多くなっています。腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術は日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医を中心に積極的に実施しており、静岡県内の公的病院の中でも症例数が多くなっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199x00x 肺炎等 CCPM10 15歳未満または市中肺炎 1歳以上15歳未満 手術なし 処置2なし 副傷病なし 49 3.76 5.79 0 4.31
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし 49 2.49 5.50 0 6.12
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症 副傷病なし 26 3.35 6.02 3.85 3.58
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 副傷病なし 17 3.06 6.91 0 11.12
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 副傷病なし 16 3.00 6.42 0 3.13
当院の小児科においては肺炎が最も多く、次いで急性腸炎やそれに伴う高度の脱水症、喘息発作といずれも緊急入院の症例が多くなっています。子供や家族の負担のバランスを考慮し、元気になったらできるだけ早めに退院させることを心掛けているため、平均在院日数の短縮に繋がっています。上位5位にはあがってきませんが、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術目的の症例や小児食物アレルギー検査目的の短期滞在の入院症例、市内眼科クリニックと提携した術前術後管理入院症例があることも特徴です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症 人工関節再置換術等 58 34.95 24.42 0 66.62
070230xx01xxxx 膝関節症 人工関節再置換術等 27 35.44 26.26 0 75.52
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 10 87.10 27.63 0 78.60
160800xx97xxxx 股関節大腿近位骨折 その他の手術 - - 20.64 - -
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷 手術なし 副傷病なし - - 20.57 - -
当院の整形外科入院においては変形性関節症に対する人工関節置換術を多数行っており、手術目的で入院される変形性股関節症・変形性膝関節症、大腿骨近位部骨折の症例が多くなっています。大腿骨近位部骨折については一般病棟での治療後、回復期リハビリテーション病棟に転棟して重点的なリハビリテーションを実施している症例が数例あり、平均在院日数が長くなっています。なお、再置換症例のうち、人工関節のゆるみ・破損・脱臼等に分類される症例は、上記件数には含まれません(最終項の「その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)」をご参照ください)。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、症例数が年間10例未満となる欄は「-」表示としています。
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症 人工関節再置換術等 35 33.71 26.26 0 77.83
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症 人工関節再置換術等 - - 24.42 - -
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 処置2なし - - 17.77 - -
070470xx02x2xx 関節リウマチ 関節形成手術 肩、股、膝+人工骨頭挿入術 肩、股等 処置2:リハビリテーション(2) - - 26.44 - -
070470xx99x2xx 関節リウマチ 手術なし 処置2:リハビリテーション(2) - - 25.16 - -
当院のリウマチ科入院においては関節リウマチや変形性関節症に対する人工関節置換術を多数行っており、手術目的で入院される患者様の症例が多くなっています。なお、再置換症例のうち、人工関節のゆるみ・破損・脱臼等に分類される症例は、上記件数には含まれません(最終項の「その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)」をご参照ください)。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、症例数が年間10例未満となる欄は「-」表示としています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 10 6.80 5.50 0 43.30
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 - - 7.47 - -
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 5.24 - -
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし - - 11.97 - -
030320xxxxxxxx 鼻中隔弯曲症 - - 7.00 - -
当院の耳鼻咽喉科入院では扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎などの急性炎症疾患、めまいや耳鼻咽喉科領域の皮膚軟部組織細菌感染症(丹毒)などにおいて外来治療では不十分な重症症例を入院治療しています。また、慢性副鼻腔炎や鼻中隔弯曲症に対する手術症例も扱っています。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、症例数が年間10例未満となる欄は「-」表示としています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010155xxxxx2xx 運動ニューロン疾患等 処置2:ラジカット(2) - - 17.80 - -
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 処置2なし 副傷病なし - - 18.71 - -
010060x2990411 脳梗塞 CCPM04 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2:ラジカット(4) 副傷病:水頭症等(1) RankinScale0~2 - - 18.76 - -
010060x2990401 脳梗塞 CCPM04 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2:ラジカット(4) 副傷病なし RankinScale0~2 - - 16.54 - -
010090xxxxx00x 多発性硬化症 処置2なし 副傷病なし - - 13.92 - -
当院の神経内科入院ではパーキンソン病、脳梗塞、多発性硬化症などの症例が多くなっています。運動ニューロン疾患等(筋萎縮性側索硬化症)が最上位にあがっていますが、同一患者の再入院症例を含んでいます。日本神経学会の専門医、及び指定医が、病態評価から神経内科的治療、背景病態の確認から必要なリハビリテーションまで、他科と連携しながら対応しています。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、上位5位のいずれも症例数が年間10例未満のため「-」表示としています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術 処置2なし 副傷病なし - - 9.87 - -
010060x2990411 脳梗塞 CCPM04 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2:ラジカット(4) 副傷病:水頭症等(1) RankinScale0~2 - - 18.76 - -
010060x0990201 脳梗塞 CCPM02 4日以降かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2:脳血管疾患等リハ(2) 副傷病なし RankinScale0~2 - - 16.70 - -
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫 JCS10未満 手術なし 処置2なし 副傷病なし - - 19.35 - -
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 副傷病なし - - 7.52 - -
当院の脳神経外科入院では頭蓋・頭蓋内損傷の外科的治療が必要な慢性硬膜下血腫や手術を要しない外傷性血腫の症例が多くなっており、次いでJCS10未満の脳梗塞が多くなっています。一般病棟での治療後に引き続きリハビリテーションが必要な症例については回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、重点的なリハビリテーションを行うこともあります。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、上位5位のいずれも症例数が年間10例未満のため「-」表示としています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 その他の手術 処置2なし - - 3.44 - -
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし - - 11.97 - -
080030xxxxxxxx 疱疹、その類症 - - 7.38 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 8.96 - -
- - - - - - -
当院の皮膚科では専門外来の形成外科による眼瞼下垂症の手術及び術後のフォローアップ症例や、入院加療を要する急性膿皮症(蜂窩織炎)、カポジ水痘様発疹症、帯状疱疹の症例があります。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、上位5位のいずれも症例数が年間10例未満のため「-」表示としています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 10 - - - - - 1 7
大腸癌 10 15 16 - - - 1 7
乳癌 14 - - - - - 1 7
肺癌 - - - 12 12 - 1 7
肝癌 13 - - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
わが国で、現在、最も罹患数の多い5つのがん(胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌)の症例数を、診断時(治療開始前)の病期(ステージ)ごとに集計したものです。がんの大きさや進展度(広がり)、リンパ節転移、遠隔転移の有無によって病期(ステージ)が決定します。病期(ステージ)が不明の症例には、病期(ステージ)を明らかにするための検査入院の症例も含まれています。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、症例数が年間10例未満となる欄は「-」表示としています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 8.36 50.09
中等症 25 13.72 78.72
重症 20 17.10 84.55
超重症 16 25.38 86.62
不明 - - -
市中肺炎とは普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎のことを言います。当院では「中等症」の症例が最も多く全体の34.72%を占めていますが、年齢が高くなるほど重症度も高くなる傾向にあり、平均在院日数も長くなっています(誤嚥性肺炎やインフルエンザウィルスなどによるウイルス性肺炎の患者様はこの指標の対象疾患には含まれていません)。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、症例数が年間10例未満となる欄は「-」表示としています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 24 43.42 74.12 15.79
その他 14 73.71 76.50 7.89
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
ICD10とはWHOによって定められている国際疾病分類で、死因や疾病の統計、診療記録の管理など様々な目的に利用されています。この指標はICD10に基づく病型別に、発症日からの日数、患者数、平均在院日数等を示したものです。当院では脳梗塞急性期治療後の回復期ハビリテーションにも一貫して対応しているため、平均在院日数が長くなっています。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、症例数が年間10例未満となる欄は「-」表示としています。また、「I63$ 脳梗塞」以外の傷病名について、発症日から「3日以内」と「その他」に分けて集計した場合に10例未満のため、合わせて集計していますがいずれも10例未満となっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 31 1.45 4.00 0 66.00
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 30 7.07 8.53 0 65.30
K7434 痔核手術(根治手術) 20 0.60 7.00 0 67.35
K6335 鼠径ヘルニア手術 13 1.23 5.31 0 77.08
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 12 1.50 8.08 0 58.67
当院の外科において手術症例は392例ある中で、手術症例数が最も多い鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下手術でも31例と全体のわずか7.91%となっており、取り扱う症例が多岐にわたっていることが窺えます。全体症例では胆嚢炎・胆嚢結石症に対する腹腔鏡下手術、痔核手術、鼠径へルニアに対する直視下手術をはじめ、乳房・大腸・胃などの悪性腫瘍に対する手術、肺・胆・肝・膵疾患に対する手術も行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K872-3 子宮内膜ポリープ切除術 60 1.08 2.98 0 38.05
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 58 1.07 6.02 0 38.98
K877 子宮全摘術 39 1.36 11.31 0 52.62
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 33 1.15 8.67 0 52.39
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 33 1.00 7.70 0 40.97
当院の産婦人科における手術症例は323例でした。子宮鏡下に実施される子宮内膜ポリープ切除術を筆頭に内視鏡手術(腹腔鏡手術134例、子宮鏡手術95例、卵管鏡手術3例)が71.83%と多くを占めているのが特徴です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) 等 87 2.34 32.47 0 69.57
K0461 骨折観血的手術(大腿) - - - - -
K082-31 人工関節再置換術(股) - - - - -
K0811 人工骨頭挿入術(股) - - - - -
K0731 関節内骨折観血的手術(膝) 等 - - - - -
当院の整形外科における手術症例は127例あり、変形性関節症に対する股関節の人工関節置換術が最も多く、手術症例の69.05%を占めています。次いで大腿骨骨折に対する観血的手術(骨接合術)、人工関節再置換術(股)、人工骨頭挿入術(股)となっていますが、いずれも10例未満です。当院では人工関節置換術後についてはリハビリテーションまでを院内で一貫して行っていますので、転院率は0%、術後の在院日数も長くなっています。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、症例数が年間10例未満となる欄は「-」表示としています。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) 等 10 3.30 1.00 0 77.90
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - -
当院の内科における手術症例では大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が最も多くなっています。次いで内視鏡的消化管止血術、内視鏡下胃瘻造設術の他、ペースメーカー移植術(経静脈電極)、経皮的冠動脈ステント留置術、内視鏡的胆道ステント留置術なども実施していますが、いずれも10例未満となっています。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、症例数が年間10例未満となる欄は「-」表示としています。
リウマチ科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 等 49 2.43 30.88 0 74.45
K0461 骨折観血的手術(大腿) - - - - -
K0811 人工骨頭挿入術(股) - - - - -
K082-31 人工関節再置換術(膝) - - - - -
K0823 人工関節置換術(指) - - - - -
当院のリウマチ科における手術症例は66例あり、変形性関節症に対する膝関節の人工関節置換術が最も多く、手術症例の74.24%を占めています。次いで大腿骨骨折に対する観血的手術(骨接合術)、人工骨頭挿入術(股)、人工関節再置換術(膝)、人工関節置換術(指)となっていますが、いずれも10例未満です。当院では人工関節置換術後についてはリハビリテーションまでを院内で一貫して行っていますので、転院率は0%、術後の在院日数も長くなっています。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、症例数が年間10例未満となる欄は「-」表示としています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) - - - - -
K6333 臍ヘルニア手術 - - - - -
K2423 斜視手術(前転法と後転法) - - - - -
K2823 水晶体再建術(計画的後嚢切開) - - - - -
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) - - - - -
当院の小児科では他院の小児外科医、眼科専門医と連携し、手術症例が22例ありますが、症例別に見るといずれも10例未満となっています。症例数の多い腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術や臍ヘルニア手術は基本的に1日入院(日帰り)で行っています。次いで斜視手術、水晶体再建術が多くなっていますが、すべて市内眼科クリニックと提携した術前術後管理入院症例であり、手術自体は市内眼科クリニックで施行されたものです。同提携入院症例ではこの他に緑内障手術の症例があります。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、上位5位のいずれも症例数が年間10例未満のため「-」表示としています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -
K347-3 内視鏡下鼻中隔手術1型(骨、軟骨手術) - - - - -
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) - - - - -
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術2型(副鼻腔単洞手術) - - - - -
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -
当院の耳鼻咽喉科における全身麻酔下での手術症例は16例ありますが、症例別に見るといずれも10例未満となっています。症例数の順であげると慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下副鼻腔手術、鼻中隔弯曲症に対する内視鏡下鼻中隔手術、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃手術、乳幼児の滲出性中耳炎に対する鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術となっています。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、上位5位のいずれも症例数が年間10例未満のため「-」表示としています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
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当院の脳神経外科の手術症例で最も多くなっている慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は、慢性硬膜下血腫に対して頭蓋内血腫を洗浄除去する手術です。慢性硬膜下血腫は高齢の患者様の割合が高く、入院後緊急での手術となることも少なくありません。なお、次いであがっている胃瘻造設術は入院中に他科に転科した際に施行されたものです。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、上位5位のいずれも症例数が年間10例未満のため「-」表示としています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
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当院の皮膚科の手術症例は専門外来の形成外科からの眼瞼下垂症手術のみとなっていますが、同手術は基本的に外来手術で行っているため、入院での症例数は10例未満です。一部、高齢者や術後の看護ケアが必要な症例に対しては入院手術で行っています。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、上位5位のいずれも症例数が年間10例未満のため「-」表示としています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 12 0.51
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 22 0.93
異なる - -
臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、播種性血管内凝固症候群、重篤な疾患である敗血症、その他の真菌症感染症および手術・処置等の合併症についての発症率を集計しています。当院では人工関節置換術を多数行っており、手術・処置等の合併症の中には人工関節置換術後の経年による人工関節のゆるみや摩耗・破損に対して再置換術を行った症例が含まれています。
手術・処置後の合併症の内訳では、人工関節のゆるみ・破損・脱臼が8例(うち他病院での置換術後症例が3例、当院で10年以上前の置換術後症例が3件、術後2年以内の症例が2件)、人工関節感染が2例(うち他病院での置換術後症例が1例、当院での置換術後症例が1例)、大腸ポリープEMR後出血が5例、食道手術後吻合部狭窄が3例(バルーン拡張術施行/同一患者様の1連の再入院)、術後創部感染、創部離開、腹腔内膿瘍が各1例、他院で治療のために投与された抗菌剤による薬剤性アナフィラキシーショックの治療が1例となっています。
※厚生労働省の示す集計方法に従い、症例数が年間10例未満となる欄は「-」表示としています。
更新履歴
2017.9.26
厚生労働省の示す集計方法に従い、平成28年度病院指標を公開しました。