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形成外科(専門外来)

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対象疾患と診療

〇保険診療
・皮膚のできもの
 これは皮膚の表面にできるものと、皮下にできるものに分けることができます。
皮膚にできるものの代表は、「ほくろ」です。これは医学的には母斑の一種で治療は切除が基本ですが、大きくなる傾向もありますので小さい内に切除すれば傷跡も小さく済みます。
まぶたにできる黄っぽいできものは黄色腫といって、高脂血症の人にできやすい脂肪の塊です。大きくなりますので、早めの切除と高脂血症の精査が必要です。
その他にも多くの種類がありますが、出血・急激に肥大するなどは悪性の可能性もあるので早めの受診をお勧めします。
 皮下にできるできものとしては、粉瘤・脂肪腫などがあり、粉瘤は皮膚からでる皮脂が貯まった腫瘍で、時に白くて臭いかすが出てきます。脂肪腫は全身どこにもできる腫瘍で、どちらも治療は切除です。


・傷跡
 今の医学では傷跡を消すことは不可ですが、目立たなくする事は可能です。治療方法は手術でもう一回傷をきれいに再縫合します。


・腱膜性眼瞼下垂
 まぶたが重く垂れ下がっている、視野が狭いといった方を治療します。この原因は老化、目をよくこする(花粉症、アトピーなど)、コンタクトレンズの使用など様々です。これらはまぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)が本来付着しているまぶたから剥がれてしまい、うまく力が伝わりません。よって「まぶたが重い」と訴える方が多いです。
まぶたが重いと、力を入れて目を大きく開けようとします。重たい物を持っている状態と同様で、全身の筋肉を硬直させ歯を噛みしめると、緊張した状態になることがわかると思います。
「まぶたが重い」ということは、手に重い物を持っていなくても常にこのような状態にあると言え、それにより以下のような症状を訴えます。
肩こり・首から背中のはり ・頭痛 ・疲れやすい、疲労感  ・おでこの横しわ(おでこでまぶたを挙げようとするため) ・手のこわばり ・噛み過ぎによる顎の疲れ ・咬筋肥大によるえらの張り出し などです。

長い期間放置しておくと、うつ病になる方もいます。治療は剥がれてしまった眼瞼挙筋を本来の位置に縫合固定(手術)します。今までは黒目の上の何割かが隠れていた方が、80%程度黒目がでた状態になり、自然と目が開くようになります。この手術(局所麻酔で約1時間)で大半の方の症状が改善します。しかし、まぶたの腫れとともに、青いあざが出る場合があり、手術前よりも下垂の程度が強くなる場合もあります。日を追うごとに症状は改善されますが、当院では入院治療もお勧めしておりますのでお気軽にご相談ください。(外来治療も可)

科目の特徴と方針

 形成外科は比較的新しい科です。ほとんどの病院には内科・外科があっても形成外科は一部の病院でしか標榜されていません。では、形成外科はどんな病気を扱うのでしょうか。なかなか馴染みが無いために「?」という方が多いのではないでしょうか。

形成外科が診る患者様は病気ではなく、見た目の変形・醜状です。例えば ・皮膚のできもの(母斑・ほくろ・皮下腫瘍)・縫合することが難しい傷(皮膚が無くなっているなど)・傷跡・先天奇形(折れ耳・でべそ・合指症・漏斗胸など)・まぶたの垂れ下がり などです。どれも病気というよりは外傷とそれによる変形や、老化や生まれつきの変形です。
病気で無いため寿命が縮むということはありませんが、人に見られる部分の場合、気になりだすと精神的に健康であるとは言えません。そのような患者様の治療をするのが形成外科です。

医療関係者の皆様へ

 当院形成外科は眼瞼治療(眼瞼下垂症手術)をより専門的に行っております。
眼瞼下垂症手術の普及により、眼瞼の解剖や生理学の複雑さが認識されるようになりました。整容的にも重要な部位であり、患者さんの期待値と治療結果とのギャップに悩む医師たちが、日々議論を重ねています。私共も、眼科や形成外科の学会で積極的に学術発表を行い、情報交換・情報共有を図り、日々ブラッシュアップを重ねております。他院治療後で対応が困難と思われる手術後患者様にも、可能な限り対応しております。ただし、全身麻酔を必要とする手術は受け入れが困難であります。日帰り治療が可能な局所麻酔手術が中心となりますのでご了承ください。

当科在籍医師の紹介

氏名 小泉 正樹
役職 非常勤
卒年 平成4年
資格 日本形成外科学会専門医
専門分野 形成外科一般、美容外科
氏名 金沢 雄一郎
役職 非常勤
卒年 平成11年
資格 日本形成外科学会専門医
専門分野 形成外科一般、美容外科